事業内容

細胞培養の独自ノウハウ及び知財をもとに、培地の販売、
培地開発支援サービス、その他基材・操作法・装置等の
全工程俯瞰型の開発支援サービスを行っています。

培地開発

コア技術

プロテインフリー技術

1つの成果としてiPS細胞からの心筋細胞分化工程において、培養液に含まれるタンパク質をすべて低分子化合物に置き換えることで、培地コストの大幅な削減(約1/100)に成功いたしました。
当社のコア技術の一つであるこのプロテインフリー技術は、iPS細胞や心筋細胞といった特定の細胞種に限らず、他の再生医療等製品への開発にも応用できる技術です。

培地成分ライブラリ

プロテインフリー技術を応用した培地開発のノウハウから、様々な基礎培地やその成分、サイトカイン等のタンパク質、多数の低分子又は脂質等の培地成分を自在に組み合わせることで目的の培地組成を構築できる培地成分ライブラリを整備してきました。この培地成分ライブラリをコア技術として、培地オプティマイゼーションを展開します。

培地オプティマイゼーション

当社のコア技術を活用して、お客様が抱える細胞培養の課題に対して、培地のオプティマイズによる課題解決を提案します。

培地をデザインして、
細胞をエンジニアリングする

『細胞をデザインする』手法は、ゲノム編集による改変を思い浮かべる方が多いと思われます。
当社は培地によって細胞のフェノタイプを改変する方法を開発してきました。例えば、代謝を制御して細胞運命を制御することで、iPS細胞由来心筋細胞の薬剤応答性を高めることや、T細胞の未分化性を維持しながら増殖性を高めつつ培地組成の違いでキラーT細胞、ヘルパーT細胞の割合を変化させます。
再生医療では、細胞加工のプロセスにおける特定のタイミングで加える培地成分・濃度によって、品質・増殖性等の性質が大きく異なってきます。

私たちは、培地の最適化によって、細胞をデザインし、 様々な疾患を治療可能な細胞製品が次々に創出される世の中の実現に貢献します。

製品販売

当社のコア技術であるプロテインフリー法により開発したiPS細胞由来心筋細胞はヒト細胞及びサル細胞のレパートリーを揃えています。

また、培地成分ライブラリを基に様々な細胞に適応した無血清増殖培地、間葉系幹細胞に特化した無血清MSC用培地等、様々な培地製品を開発しています。これらの培地をベースに、培地オプティマイゼーションの提案も行っています。

創薬支援・細胞培養技術開発

創薬支援

マイオリッジの設立時のコア技術であるiPS細胞から心筋細胞への分化誘導技術(完全プロテインフリー分化誘導法)を軸に、創薬研究支援がスタートしました。iPS細胞由来心筋細胞による評価モデル開発の実績を活かして、各種センサータンパク質導入細胞の作製や、ゲノム編集技術を利用した心疾患モデル開発など、受託項目を充実させております。
そして、マイオリッジ独自の培地成分ライブラリを活用した培地オプティマイゼーションで、in vitroモデル開発を支援します。

細胞培養技術開発

再生医療での培地開発では、生原基対応が出来る原料での培地開発、またはアニマルフリーやゼノフリー等の対応が求められます。また、培養デバイスの開発も国内外で活発に行われており、当社は新規素材を開発するメーカーからの委託研究や共同研究を行うことで、新規培養技術の構築を目指していますので、貴社の開発のお役に立ちたいと考えております。